Delphi2.0を64ビットWindowsにインストールするには？

カテゴリー: General

2019-05-14

執筆：2019.05.14
編集：2019.05.14

インストーラーが 16ビットアプリのため　６４ビットのWindowsでインストーラーを起動すると

このアプリはお使いのＰＣでは実行できません

と表示されます

スタートアップと圧縮を展開するためのアプリが１６ビットのため起動できません。
しかし、３２ビット用のインストーラーは圧縮して同梱されているので、それを取り出して呼び出すことでインストールが可能になります。

作業手順

インストールメディアから32ビットインストーラーを取り出します
- CDROMにINSTALLというフォルダーがあるのでUSBなどにそのままコピーします
- 32bitのWindowsで INSTALL\setup.exeをクリックします
- 次へを押すと、インストールに必要なファイルのコピーが始まるので、少し待ってから
  CTRL + TAB でフォーカスをエクスプローラーに切り替えます
- エクスプローラーのアドレスに %temp% と入力しリターンキーを押します
- %temp%フォルダー内に「_INS0432._MP」というファイルがあるので
  （１）の「install」フォルダーにコピーし、名称をsetup32.exeに変更します。
  「_INS0432._MP」→「setup32.exe」
- インストーラーに戻り、インストールの中止をクリックし終了します。
  これで 64ビット対応のセットアップ準備ができました。
64ビットWindowsにDelphi2をインストール
- インストールしたい64ビットWindows で
  (1)のフォルダーの setup32.exe をクリックします。

★ 64ビットWindows10で
インストールとアンインストールを行い正常に動作したことを確認しました

★ BDEも動作することを確認しました
デモのFISHFACTをコンパイルし実行

スタートメニューへの登録は、失敗するため、Delphi2.0へのショートカットは自分で作成する必要がある

Delphiに限らず、同様のエラーが発生するインストーラーに対しても有効な方法です。

古いパスを有効にする

バッチファイルなどでパスを固定しているなどで
C:\Program Files\Borland\Delphi 2.0
になっていないと都合が悪いこともあるかもしれません。

いちいち
c:\Program Files (x86)\Borland\Delphi 2.0
に変更するのは面倒ですよね？

そこでフォルダに対して「ジャンクション」を利用し
旧パスでも参照できるように設定しましょう。
操作方法

cmdを管理者権限で起動します
C:\Program Filesに移動します
cd "C:\Program Files"
Borlandフォルダを作ります
mkdir Borland

ジャンクションを作ります

mklink /j "Borland\Delphi 2.0" "c:\Program Files (x86)\Borland\Delphi 2.0"

以上で古いパスでもアクセスできるようになりました。

Borlandの64bitアプリを入れない場合は、直接Borlandフォルダにジャンクションを張ってもいいかもしれないです。

C:\Program Files>mklink /j "Borland\Delphi 2.0" "c:\Program Files (x86)\Borland\Delphi 2.0"

C:\Program Files>mklink /j "Borland\Delphi6" "c:\Program Files (x86)\Borland\Delphi6"

C:\Program Files>mklink /j "Borland\BDS\3.0" "\Program Files (x86)\Borland\BDS\3.0"