ノートパソコンボタン陥没修理 Lesance NB S3539-SP

パソコン工房ブランドのLesance NB S3539-SP
(税込み39,980円だったCore i3ノートパソコン)
裏面のシールは CLEVO CO. MODEL: W255EU
とあるのでOEMなのでしょう
いま同じ性能のパソコンを買おうとすると2倍の8万4千円くらいに値上がりしています。

ボタンがへこんで戻ってきません。

分解して修理しました

ボタンはというと、プラスチックの枝をそのまま固定して
バネ代わりにしてあったので、
数百回押すと自然に破損する設計になっていました。
(針金を何回か曲げたら折れるのと同じ原理です)
LesanceタイマーというかOEMなので、CLEVOタイマーですね。

★分解できない人、自信のない人
ボタンの上の隙間に、テプラの切れ端を挟むだけでも
ある程度ボタンは復活します。


分解前に

★いきなり筐体のねじをどんどん外して真ん中を
パカっとやるとコードが断線しパソコンが故障するCLEVOトラップがあるので外す順番を守りましょう。


手順

(1) バッテリーパックを外す
(2) はずしたバッテリーパックが収まったていた部分にネジが2本と4本あるので
2本ならんでいるネジを外す。
(3) 少ししたの左右にプラスチックの丸い切り抜きがあるので
軽く押してみる。
反対側のキーボードの上の細い化粧カバーが浮くので、
上側は突起があるので下側からゆっくりドライバーで外す。
(4) 細い電源パネルの化粧カバーが外れたら、キーボードのネジが5本あるので外す
(5) キーボードを少し斜め上に優しく引っ張ると外れる。
キーボードにささっているコードはとても短いので慎重に作業する。
(6) マイナスドライバーなどでロックを解除してキーボードにささっているコードをはずす。
(7) 電源とタッチパッド、マイクのコードが見えるので、ロックを解除して慎重にはずす。
(8) これで、カバーを外す準備ができました。
(9) 裏面のネジを全部外す
(10) 通常面を上にして、横をマイナスドライバーでパチンすると簡単に上蓋がはずれます。
引っかかりがある場合は、何か外し忘れているので、原因を探す。

以上で電源ボタンの露出が完了します

電源ボタンの修理
(1)準備
電源ボタン基板を止めてあるねじ3本を外します。
折れた電源ボタンがよく見えて作業しやすくなります。
(2)修理
折れた部位に「セメダインスーパーX」を塗り元の位置に戻して30分くらい待ちます
(3) 仮止めができていることを確認して
付属のヘラをうまく使って、ボタンの固定穴から細い部分のかた(曲がり角)の位置まで
壁と底面に沿って、数ミリの厚さ以上になるように、
よそにはみださないようにうまく接着剤をべっとり塗り厚みを確保します。
硬化後も弾性のある粘りのある接着剤なので、固定とバネ作用を期待します。
(4) 仮乾燥まで1時間くらい待ちます。
ドライバーなどで軽くつついて弾力のある固形になっているのを確認します
(完全硬化には1日かかります)
(5) 電源の基板を戻してねじ止めして、ボタンを押して直ったか確認します
(6) ながした接着剤が垂れていないか、変なところにはみだしていないか最終確認します。
(7) 問題がなければ、逆の手順で、フタを戻して修理完了

分解作業の写真は撮ってあるので
気が向いたらアップします。

付録
キーボード
MODEL: MP-08J40J0-43001W
通販で3000円前後で売っているようです

バッテリーパック
MODEL: C4500BAT-6
パソコン工房に注文すると1万円以上するが
amazonや楽天などの通販だと同じものが送料込みで3000円弱で買えます。